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国語 長文読解はロジックで解け!⑤論説文は接続詞で解く!(中学受験~大学受験まで)全5回

こんにちは。あおもぐたんです。

今回は「国語読解問題はロジックで解け!全5回」の最終回をご紹介させていただきたいと思います。

「国語 長文読解はロジックで解け!全5回」の内容は以下の通りです。

国語 長文読解はロジックで解け!全5回

①マンネリな問題パターンを知る!

②マンネリな問題形式を知る!

③物語文に共感性や感性は不要!

④物語文を解くポイント!

⑤論説文は接続詞で解く!

 今回は⑤論説文は接続詞で解く!についてです。

それでは早速いってまいりましょう。

 

⑤論説文は接続詞で解く!

1.接続詞の種類

まず接続詞とは、下記の図のようにAとBをつなぐ役割を担っている言葉のことです。接続詞を見ることでAの後の、Bの展開がどのように変わっていくのかを予測することができます。

(注意)

  • AとBは一文であったり、段落のまとまりであったりします。
  • 接続詞は「そして」「しかし」のように独立した言葉であったり「~だが」のようにAにくっついている言葉であったりします。

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次に接続詞の種類をご紹介いたします。接続詞の種類は、細かく分けると12種類あります。どの接続詞も聞き覚えのある言葉ばかりだと思います。

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普段はあまり意識せずに何となく接続詞を使用している方が多いと思います。(私はザツに使用する派です!)ですが、さあ今から読解問題を解くぞ、という場面になると、回答者は急にスーパーサイヤ人に変身した如く、ものすごいオーラを放ちながらパワー全開で接続詞に挑むことになります。(注:かなり大げさな表現です。)

ですがそれだけでは内容が頭に入ってきません。

当然のことながら、接続詞に注目すると同時にテーマ文の内容もある程度把握しておかなければいけません。それには文中の接続詞にサッと線を引く習慣をつけると良いと思います。内容を汲み取りつつ印をつける。これがほぼ無意識にできるようになるまで様々な文を読んで練習します。その練習が後できっと回答者を救うことになります!

繰り返しますが、接続詞を見ることでAの後の、Bの展開がどのように変わっていくのかを予測することができます。

そのためには接続詞の種類と役割をできるだけしっかり覚えておくようにしてください。

2.論説文の構造を知る!

論説文の構造は以下の通りです。
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 「序論・本論・結論」の三部構成になっています。

本論は具体例や実験データなど、筆者の主張が正しいという証拠集めになります。

従って、筆者が本当に主張したい内容は、序論と結論の中にあるということを覚えておいてください。

3.接続詞に注目して内容を把握する!

 こちらも何度も申し上げますが、読解問題を解くには接続詞に注目することが大切です。

なぜなら、内容が把握しやすい論説文ならまだよいのですが、中には抽象的な言葉ばかりが並べられていて、何を言っているのかよく分からないという論説文もあります。そのようなときに我々を助けてくれるのが、接続詞サマなのです。

上位1~2%子供の教材を見ると、このような印がたくさんついています。
論説文を一旦一読した後、再び文章を見返すときにこのような印がついていると、問題を解くときに役立つからです。

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こちらの論説文は4段落ありますが、
序論(問題提示)は1段落目、本論(具体例)は2と3段落目、結論(結論)は4段落目になります。

この小論文は「二項対立」といって、二つの異なる対象物の比較論文です。小論文ではよくあるパターンなので、これも知っておくと便利かと思います。

論説文を読むときに気を付けるポイントは以下の6つだけです。

(1)図のように、2つの対象物(西洋薬と東洋薬)を〇や▢で区別したり、重要な部分に線を引いたりしておくと、後で見返したときにわかりやすくなります。

(2)「例えば」という接続詞の後は、具体例のため重要ではありません。そのため上の図では「✖」が記されています。

具体と抽象に関しましては過去記事でもご説明いたしましたが、念のため今回も例を載せておきます。

具体は固有名詞や名詞になります。

抽象⇒ 1日中遊べるところへ行きたい
具体⇒ ディズニーランドへ行きたい

抽象⇒ 何か温かいものが飲みたい
具体⇒ ホットコーヒーが飲みたい

(3)「一方」の前に線が引かれています。ここから別の話が始まるぞ~という合図になるので、前の文と区別するために線を引きます。

(4)「順接(だから、従って)」と「言換(つまり、すなわち)」の後には重要なことが書かれてる可能性があります。

(5)「説明(なぜなら)」の後には原因、理由が書かれています。

(6)「逆説(しかし)」の後には、直前内容の反論が必ず来ます。筆者が本当に主張したいことは逆説の後に来ることが多いです。

以上です。気を付けるのはこれくらいで大丈夫だと思います。


後は自分がつけた印を見ながら問われたことを答えるだけです。

ただし、印のつけ方には様々な種類があって、人それぞれ違います。大切なことは、どんな印をつけるかではなく、いかに自分が分かりやすい印をつけるか、です。

 

各指導者のクセや習慣もあると思いますので、印の形式にはあまりこだわらなくても結構です。

もちろんこれらの読み方がスムーズに行えるようになるまでには、ある程度の練習量や期間が必要です。1か月で出来る子もいれば、数年かかる子もいます。人によって得手不得手があるのは当然のことです。

大切なことは、早くできるようになることではなく、受験日直前までに間に合えば良いと割り切って、焦らずじっくり取り組むことです。

 

それと、志望校の過去問対策を必ず行うようにしてください。

最後に

5回にわたり「国語 長文読解はロジックで解け!」をご紹介させていただきました。
長々とした文章を最後までご精読いただきましてありがとうございました。
微力ながらも少しでも受験生の皆さまのお役に立てれば幸いです。

受験期1~2か月前にスパートをかけることで劇的に学力が伸びるお子さんも大勢います。どうか最後の1秒まであきらめずに頑張って下さいね。(^-^)/

1月は埼玉県の中学入試、大学センター入試が始まります。
どうお体にお気を付け、無事に志望校に合格されますことを心からお祈り申し上げます。

 
「国語 長文読解はロジックで解け!」①~④まではこちらです。
併せてご覧ください。