(社会心理学)生存者バイアス・・勝者が正しいとはかぎらない
第二次世界大戦中、連合軍が
戦闘機の強化
を図るために
どこを強化したらよいかと
悩んでいました。
そこで、専門家たちが
戦地から無事に帰還した戦闘機
を調べてみたところ
つばさ部分に多くの損傷が
あることが、わかりました。
さて、どこを強化したら良いでしょうか?
1.つばさ
2.エンジン
3.ボディ
結論から言うと
答えは
「3.ボディ」です。
もちろん、
つばさ部分の損傷が
激しいので
「つばさ部分を強化すべきだ」
という意見が
多数みられました。
しかし、当時の数学者
エイブラハム・ウォールド氏は
「ボディを強化すべきだ」と
提案しました。
なぜなら
ウォールド氏は
帰還した戦闘機だけに
着目するのは、
おかしい!
と考え、
と提案しました。
その考えに納得した連合軍は
この提案を受け入れました。
その結果、
多くの兵士の命が助かりました。
このように、ウォールド氏は
勝者(生存者)だけに
着目するのではなく
敗者(死亡者)にも
焦点を当てて
原因を分析する
「生存者バイアス※」
という考え方を生み出しました。
※バイアス-偏り/認識の歪み
この「生存者バイアス」ですが
現代にも多くの事例が
当てはまります。
(それはまたいつか
記事にしたいと思います)
我々は、
片側(特に勝者)だけの立場や
意見だけに
捕らわれていると
本当に正しいことを
見極めることができない
ということを
よく肝に命じておく必要が
あるというわけです。
それではまた。
いつもありがとうございます。(^^)