相貌失認がんばり隊

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相貌失認の人には英単語がどのように見えるのか、どうやって覚えるのか ②楽になった高校時代

今回は、前回の「①中学のとき」に引き続き、
「相貌失認の人には英単語がどのように見えるのか、どうやって覚えるのか
②楽になった高校時代」についてご紹介させて頂きたいと思います。

ソボは高校生になると授業で、あることを教わります。
それは単語の一部分しか認識できない相貌失認の人にとって、非常に効果的な方法でした。

もちろんこの方法は、相貌失認の人だけでなく、他の人にもにぜひオススメしたい学習方法です。

 

現代では、この内容に関する様々な書籍が数多く出版されています。この方法の重要性を訴えたいという方が数多くいらっしゃった、という証拠ですね。

また、前回記事「①中学のとき」について詳細をお知りになりたい方は、こちらの記事をご覧ください。⤵
それでは相貌失認のソボは、高校生になったらどのような方法で英単語を覚えていったのでしょうか。

早速ご紹介させて頂きたいと思います。

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ソボが高校生になって、初めて英語の授業で習った内容は「語源について」でした。

それに対してクラスメイトの反応は鈍かったようですが、一方ソボの方は、目からウロコが落ちるような衝撃を受けました。

なぜなら相貌失認の人には、experience が⤵のように見えるからです。

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単語の一部分しか認識できません。

単語のアルファベット全部を把握したいときは、何度か視線を右へ移動して、少しずつ見ていかないといけません。

ですが、少ないアルファベットで構成されている語源を覚えれば、長い単語でも意味を把握することができるのです!

例えば、

inhale は、

in(中に)+ hale(呼吸)
「~を吸い込む」です。

exhale
 は、

ex(外に)+ hale(呼吸)

「~を吐き出す」です。

この方法なら、相貌失認のせいで認識できるアルファベットが少なくても、十分に意味を把握することができます。

「イヤイヤ、たくさんの語源を覚えるのは大変じゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、たくさん覚える必要はないのです。

 接辞・語根の数は多いのは事実ですが、だからといって身構える必要はありません。これから語源学習を始めようとされる皆さんは、Brownのリストなどを参考に、まずは高頻度、重要なものから覚えていかれるといいでしょう。32の接辞・語根を覚えるだけで、14,000以上の語彙が学習できると言われていることを考えると、はじめから400もの接辞・語根を覚えようとしなくても、語源による英単語学習は十分にできるということがお判りいただけるでしょう。

 (引用元:「英語を学ぶすべての人へ>語源で覚える英単語」)
http://www.howtoeigo.net/nvoc7.html

 
もちろん、センター試験レベルの基本的な英単語は押さえておく必要がありますが、それプラス語源だけでも結構、何とかなります。

初めて見る英単語でも、語源が分かっていれば応用が利きます。

相貌失認矯正後になりますが、ソボの初めてのセンター試験での正解率は、96%でした。語源を応用して長文を読み進める習慣が、大きく影響したと思われます。

現在でもニュースや授業で、初めて聞いたわけのわからない外来語でも、語源応用で意味を把握することができます。

 

語源応用は、一生役に立つ便利な方法だと思います。

私が学生のころは、英単語帳をページ順にガシガシと覚えるしか方法がなかったものですが(苦痛だったなぁ~)、学生時代にこの方法を知っていればなぁ、と悔やまれます。

まあ、昔のことを悔やんでも仕方ないのですが、これも時代の流れですね。

ご精読ありがとうございました。