相貌失認の人が怖いモノ ①セイタカアワダチソウ!
みなさんはこのような巨大な物体が、視界に突然バーン!と入ってきたら、どのように思われますか?
相貌失認の人は、注目した一部分がインパクトを伴って、拡大されて見えます。
そのため相貌失認のソボは、相貌失認が矯正されるまでずっと、セイタカアワダチソウが、このように見えて怖かったと言います。
外出先でセイタカアワダチソウを見かけると、回り道をしたり、猛ダッシュで通り抜けたりして、それはそれはもう激しく逃げ回っていました。
それではなぜソボがセイタカアワダチソウを怖がっていたのかというと、見え方も含めて、理由は3つあります。
① 拡大された形が気持ち悪いから
相貌失認の人がセイタカアワダチソウを見ると、冒頭のイラストのように見えます。
モジョモジョしたモールのようなものが四方八方に伸びている様子が、何とも気味悪く感じられたようです。
しかも花が咲いている時期はまだマシなのですが、種を付ける時期になると、気味の悪さがこのようにパワーアップします。⤵
うえ~、なにこれ?モジョモジョしてキモチワルイ!と感じてしまうのも仕方がありませんね。
② セイタカアワダチソウの性質が怖いから
セイタカアワダチソウといえば、繁殖力の強い外来種として有名ですよね。
日本古来のススキがどんどんセイタカアワダチソウに追いやられ、今や「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれるようになりました。
植物のみならず、動物や虫でも外来種の侵略が、何度も問題に上っています。
言葉に敏感な反応を示すソボにとって、「繁殖力が強い」「侵略的」「ススキが追いやられる」というワードは、恐怖を感じるのに十分すぎるほど十分なワードでした。
③ 漫画による影響から
我が家には手塚治虫氏のシリーズ漫画がたくさんあります。
その中の1つに「ブラックジャック」という漫画があります。有名なのでご存知の方も多いと思います。
ですが万が一、ご存知ない方のためにご説明させて頂きますと、「ブラックジャック」は、無免許の外科医が、驚異的な技術力をもって、様々な病気やケガに立ち向かっていく、というお話です。
その「ブラックジャック15巻(秋田書店)」の中に「木の芽」というタイトルの作品があります。
「木の芽」は、植物が人間に寄生するという、かなりキモチワルイお話です。(スミマセン)
ですがキモチワルイだけでなく、ラストは、植物と人間の情愛を交えた意外な結末を迎えます。
絵もお話もかなりインパクトが強いため、なぜか不思議とついリピートして読んでしまう魅力的な作品です。
ソボはこの「木の芽」という作品の影響により、
「植物は人間に寄生する」
という件(くだり)に、すっかりノックアウトされてしまいました。
まとめ
① 拡大された形が気持ち悪いから
② セイタカアワダチソウの性質が怖いから
③ 漫画による影響から
主にこのような理由で、ソボはセイタカアワダチソウを激しく怖がっていました。
相貌失認の独特の見え方が原因となったのはもちろんですが、外部による情報も、ソボの恐怖に拍車をかけたようです。
遠目で見ると、周囲がパーっと明るくなって、わりとキレイだと思いますけどね。
ご精読ありがとうございました。