相貌失認の見え方の特徴① 望遠鏡を覗いている感じ
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今回から3回に分けて、「相貌失認の見え方の特徴」についてご紹介させて頂きます。ご紹介するイラストは、相貌失認の当事者であるソボ本人に描いてもらいました。相貌失認の見え方の特徴は以下の3つです。
<相貌失認の見え方の特徴3つ>
①望遠鏡を覗いている感じ
②写真の世界にいる感じ
③色がうすく、ぼんやりして見える
今回は「①望遠鏡を覗いている感じ」についてご紹介させて頂きます。
①望遠鏡を覗いている感じ
相貌失認の人は風景全体が認識できません。
「注目した部分だけがインパクトを伴って、拡大されて見えます。」
公園の風景の場合
下の図は、相貌失認でない人が見える風景。一目で風景全体が認識できます。
どこに注目しても、全体のインパクトは変わりません。
しかし同じ風景を相貌失認の人が▢と▢に注目した場合、それぞれ次のように見えます。
▢に注目した場合↓
▢に注目した場合↓
➔の雑草部分まではっきり見えます。
注目した部分だけがインパクトを伴って、拡大されて見えます。そのため細部まではっきりと認識することができます。しかし風景全体を認識することはできません。
人の顔の場合
下の図は、相貌失認でない人が見える人の顔。一目で顔全体が認識できます。
目・鼻・口のどこの部分に注目しても、顔全体の印象は変わりません。表情も読みとることができます。
しかし同じ顔を相貌失認の人が▢・▢・▢に注目した場合、それぞれ次のように見えます。
▢に注目した場合↓
▢に注目した場合↓
▢に注目した場合↓
各パーツ部分だけがインパクトを伴って、拡大されて見えます。そのため細部(鼻の毛穴やとんがった口など)まではっきり認識できます。しかし顔全体を認識することはできません。
しかも立体の度合いや長さの比率などが、実際の造形と少し異なって見えるようです。
数学の問題の場合
下の図は相貌失認でない人が見える数学の問題。一目で図形と問題文が認識できます。
図形と問題文両方が一目で目に入るため、交互に見ながら問題を解くことができます。
しかし、同じ数学の問題を相貌失認の人が▢と▢に注目した場合、それぞれ次のように見えます。
▢に注目した場合↓
▢に注目した場合↓
注目した部分だけがインパクトを伴って、拡大されて見えます。注目した部分ははっきりと認識できますが、周囲はボワっとして見えます。(ボワっと見える部分は、色を薄くすることで表現されています。)
風景や人の顔の場合と同様に、全体を認識することができないため、図形と問題文を照らし合わせながら問題を解き進めることが困難になります。
まとめ
相貌失認の見え方の特徴の1つに「望遠鏡を覗いている感じ」というものがあります。それはどういうことかというと、「注目した部分だけがインパクトを伴って、拡大されて見える」ということです。そのため相貌失認の人は全体像を認識することができません。全体像が認識できないと次のような問題が発生します。
- 人の顔を覚えることができない
- 人の表情がわからない
- 全体の状況がわからない
- 場の空気が読めない
- 学習に支障がでる可能性がある
相貌失認の人は見え方に問題があるため、あらゆることが認識できません。
世の中のことが恐ろしく感じられる可能性があります。
相貌失認の見え方①はこれで終了です。
相貌失認の見え方の特徴②③はこちらです。
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